セルフ

 今日は何もしなかった。うわあ、ただのクズだ。生まれ持った性格は何とも難しいものがある。あああ。

 

なんで隙間ができたんだろう。自分の力を性格に把握できなかった。本当にアホだ。この程度だと宣言されるのが嫌だった。もちろん医者にだってなりたかったというのも本当だ。漫画で見た医者は本当にかっこよかった。自分の知識で以て絶体絶命の状況にいる患者を救うさまは、昔小児性の病気に私自信を重ねていたのかもしれない。勉強をさせて貰えるのなら長い人生だし挑戦しようと思った。ありがたい。成績は順調に伸びた。模試でも塾内のランキングに度々載るようになった。嬉しかった。でもまあおちた。本番に出ていた数学が苦手な整数の証明だったからだ。化学や英語といった得意科目も振るわなかった。生物は出来た。そこで終わった。辞めればよかった。でも諦めきれなかった。医者になるということは当時の俺にとってもはや執着の対象だった。

 2回目。当時支えてくれていた人に別れを突きつけられたり、環境の恐ろしさを味わったりしたせいでスタートから出遅れた。そういった心労に加えて自分の現状のやばさを自覚したストレスで6月くらいは軽度とはいえ鬱だったと思う。ここで本当に医者を目指すべきか悩みだす。 漫画の主人公に憧れたとか子供すぎないか?自分の能力を受け入れられていないのではないか?高いハードルを抱えておけば現状の問題から目を逸らしていいと思っているのか?自問自答を繰り返すなかで夜も眠れなくなることもあった。結局私は最後まで勉強を続けたが、成績もそこで打ち止めになってしまったのでそこで医者になるのを辞めた。

 自問自答を繰り返す中で、自分の無知さ、能力の低さを思い知った。このままでは社会に出られないし、せっかくここまで頑張って来たのだからと思い大学進学を選択した。センターは八割を超えていたが、如何せん数学がに届かないのでにした。が好きだったのでにした。

 大学に受かった時は本当に嬉しかった。やっと初めて報われた気がした。

 浪人を通して、家族や友達のありがたさをしった。

 自分の能力をちゃんと捉えることの大切さをしった。

 基礎学力を得た。(で役に立った。)

無知を自覚したので 本を読む習慣をつけようと思った。(実際にその週間は続いている。)

 なんでも良いからバイトをしたいと思った。 

 自分で打ち立てた目標に向けて、1人で真っ直ぐに進んだという経験を得た。

 高校生の時よりは精神的に落ち着いた。

 そして一度挫折しても立ち上がる精神的強さを得た。