2018-12-24

 唯一の光源がカーテンの隙間から差し込む光だけの六畳間。もう何日も空気の入れ替えをしてないからか、全体的にどんよりとした雰囲気に包まれている。読みかけの本が積み上げられた机もシーツが波打ち枕が打ち上げられたベッドも、その二つの上に乗っかることが出来ずに落ちてしまっているその他多くの物もその全てがここの家主のだらしなさを表している。 

 初期設定からなにも変わってはいないスマホのアラーム音が鳴り響く。時刻は午前十時十分。眠たい目をこすりなんとか起きてみる。朝の眠気は多くの妥協をもたらすのだから面白い。