2018-12-23

 耳をつんざく目覚まし時計の音で目を覚ます。寝ぼけまなことは正に今の状態を言うのであろう。両目ともに半分ほどしか開いていない。目はふたつあるのにもかかわらず相手いない、いやそれは3流落語のオチにしかならなさそうだ。しかし寒い。羽毛ぶとんの防寒性は抜群と謳われていたのではなかったか?こんなにも寒さを防げないのなら、多くの鳥がわざわざ海を越えて暖かい地域に行こうとするのもうなずけるものである。そんなことをうだうだ考えている間に開きかけていた瞼が重くなるのを感じた。ああ、休みだからといって2度寝とはだらしないなぁ。そんなことを思いつつも、節約エコモードやらのせいでお勤めを止めていた暖房をつけ、毛布と羽毛ぶとんを頭から被る。枕の位置も後頭部と首の間に挟んだ。言動と行動がここまで一致してなくても良いものなのか。緩むのは思考回路と口元だけにした方がいいか。しかし、過去の自分も中々に優秀なようだ。携帯のアラームはあらかじめ休みの日に関しては、1時間おきに計2回鳴るようにセットしてある。すなわち準備万端。あとはほぼ閉じかかった瞼のシャッターを下ろし切ればいいだけだ。この2度寝のせいで、今日しようとしていた掃除もランニングも出来なくなってしまうが、それすらも背徳感を促進させるスパイスにしかならない。ああ、もうだめだ。