2018-12-25

 今日はクリスマスだったらしい。というのもあまりにも日常の風景が流れて行ったから分からなかったのだ。華美なイルミネーションを嫌う僕のようなカビ人間では世情に溶け込むのは難しいみたいだ。精々が風呂場のタイルの隙間にあるゴムパッキンに根を張るのがお似合いらしい。

 そんなカビ人間のクリスマスはその名に恥じないものになった。朝は早めの時間に目覚ましをセットしておきながらも3度寝をかました。のっそりと布団からはいでて枕元を見てみると、そこにはプレゼントではなく細くなった髪の毛が4、5本落ちているだけだった。布団を畳むことも無く雑に歯を磨き肉まんを食べて外へ出る。豪奢なイルミネーションとやらがあるのは日本でも都市圏だけなようで、我らが熊本は大したことはしていないようだ。明る過ぎないのは嬉しい。大学周辺やら繁華街やらに行ってみたものの何か得た訳では無い。ただただ金と時間を浪費しただけだ。

 メリークリスマス。