特に何かが足りてない訳では無い。

とびぬけて幸せだとはおもわないけれど、とくに不幸せだとも感じない。

人並みには幸せになれそうな気がする。

けれどその一方で何かが足りない。

どこか虚しい。つまらない。

心の底から満たされる何かが足りない。と時折ふとかんじてしまう。

それなりには楽しいんだ。充実もしてるんだ。隣には気の合う友達がいるし、夜になると慰めてくれる彼女もいる。両親も健康だし、大学にもかよえている。きっとこれからさきも順風満帆を絵にかいたような人生なのだろう。

けれどもやっぱりつまらない。それなりの楽しさとそれなりのつまらなさ。どっちかだけが消え失せることの無いシーソーバッタンがこれから先、何回も繰り広げられるのだろう。

それがずっと続いて気づけば老後だ。定年がいつになるか分からないが、でも死は必ず訪れるだろう。その時自分は満足して死ねるのだろうか。

あるべき何か、自分の心に掛けているワンピースは何なのであろうか。よく分からない。